Career Interview
Interior Designer
M.K
洞察と好奇心を起点に仕事を広げ、ものづくりを追求する。
学生時代は空間演出デザインや建築を学び、インターオフィスの門をたたいたM.K。本質的な美しさを見つめ、届けていく仕事には、大きなやりがいを感じている。
一方で、いまの枠に留まるつもりはない。「よりよい空間や過ごしかたとは?」「それをつくるためにできることは?」ーー美しさを尊ぶ環境に恵まれて、いくつもの興味や疑問は、これからも彼女の世界を広げていく。

お客様の本質的な課題をとらえ、空間を具現化する
美大を目指したきっかけは、ファッションへの興味。そのような中で、ちょうど東日本大震災が起きました。以降、ものづくりの意味を問い直す声が広がり、環境問題への関心が高まり、私自身も「長く寄り添えるもの」や「暮らしに根ざしたもの」へ意識が移っていきました。内装会社を経てインターオフィスに転職したのは、デザイナーなら誰もが一度は憧れるような名作家具に触れられる環境と、本質的な美しさを追求できる仕事に惹かれたからです。
入社1年目は家具のコーディネート案件を担当しながら知識を身に着け、2年目からは家具選定も含めた内装設計案件を手がけるように。細部の設計から図面・パース・家具リストなどの作成、お客様とのやりとりに現場監理、納期やコストの微調整まで、すべてに伴走できるのがインターオフィスの魅力です。設計者であり、インテリアデザイナーであり、ときにプロジェクトマネージャーであるからこそ、全体の流れを整えてゴールに向かっていく喜びがあります。
私たちの関わっているオフィスの空間設計は自由度が高く、だからこそヒアリングのフェーズがとても大切です。とくに、当社にご相談をくださるクライアントは、いままでにない新しいオフィスを求めていることも。「どんな働き方を実現したいか」「何を変えたいか」といった本質的な課題を整理し、こちらの提案を一方的に押し付けるのではなく、経営層や社員の方々と対話を重ねながらベストな空間を探っていく──そんな、地に足のついたプロセスを大切にしています。

美しく、質の高いものを届けていく喜び
インターオフィスだからこそできる挑戦もあります。たとえば先日、あるセットアップオフィスの設計案件に、建築家のレンゾ・ピアノが手がけたパーティションを提案。もちろん高価なものではありますが、「圧倒的なクオリティの高さを体感していただきたい」とプレゼンし、導入に至りました。
自分が心から良いと思うものを提案できること、そしてそんな提案をクライアントが受け入れてくださることは、決して当たり前ではありません。それは、インターオフィスという会社が積み重ねてきた、確かな信頼があるからこそ。社内にもアートやデザインに造詣の深いメンバーが多く、本当に質の高いものを届けることに、チーム全体で取り組む文化があります。
極論を言えば、オフィスには机と椅子だけあれば仕事はできるかもしれません。ですが、美しく、気持ちのいい空間があれば、そこで過ごす人はもっと快適に、満ち足りた心持ちで仕事ができると思います。そのために力を尽くし、空間の完成をお客さまとともに喜び合える瞬間は、私にとってかけがえのないものです。

また、質の高いものにふれる経験を重ねるうちに、人間の“五感”にも関心を持つようになりました。人が何かを美しいと感じる気持ち、使い心地の裏付けとなる環境工学的な考え方など、すばらしいものの先にあるソフトやハードの知識を学び、よりよい空間づくりに活かしていきたい。
よい場所をつくるだけでなく、「どう過ごすか」までプロデュースできるようになれたら、さらに面白いはず。本屋や空港のような、人が一定時間以上滞在する空間を考える仕事にも取り組んでみたいです。最近は、そんなことを考えています。
自分の興味を深め、仕事を通じて領域を拡張していく
入社前に思い描いていた「やりたいこと」は充分に叶えられています。けれど、だからこそ、ここからさらに前に進みたいという気持ちも強くなってきました。インターオフィスは「これがやりたい」「こうなりたい」などと自ら発信すれば、しっかり背中を押してくれる会社です。
たとえば、設計したものをどう外にアピールし、届けていくかにも興味があったため、3年目からは部署のInstagram運用に立候補。そのほかにも新規サービスの立ち上げや、それにまつわるイベント運営など、社内で動き始める面白そうなプロジェクトには、手を挙げて参加しています。以前、ご提案をさせていただいたデザイン会社に、別のプロジェクトでご一緒できるようご相談するなど、ひとつの仕事から輪が広がっていく感覚もうれしいです。
設計やデザインは好きだけど、それだけでは足りません。美しいものをつくる。求めてくださる方のところへ、確かに届ける。そしてまた、新しいアイディアを見つけ、深めていく――そんないくつもの関心事をつなぎ、仕事を通じて自身の領域を拡張していきたい。いまの立ち位置だからこそ、それができると感じています。自分がしたいことを主体的に模索し、その想いやビジョンを言葉にして発信していける人は、インターオフィスの環境が楽しめるはず。世界を広げたい仲間と出会えることを、心から楽しみにしています。
